農場見学(食品加工班)

11月17日(火)、 食品加工班の2、3年生、4名が、「有限会社 土遊野」へ農場見学に行ってきました。出発に先立ち、事前学習を行いました。
「農場見学をとおして、扱う食品を大切にする意識を高める」、「農産物の生産に携わる専門家との交流をとおして、就労に必要な心構え・態度について学ぶ」との見学の目的を確認したり、見学先の「有限会社 土遊野」について映像資料を見たりして、期待に胸を膨らませつつ、学びへの心構えを高めました。

現地では、柔らかな日差しに恵まれた小春日和の中、土遊野の橋本さんが、午後の2時間を掛けて、農場を案内してくださいました。まずは、合鴨農法について説明していただきました。眼下には、合鴨に整えられて、土の粒子が細かくなった田んぼが見えました。

遠くに見晴るかす山にも、土遊野の棚田が広がっていました。土遊野の歴史や、水を引き込むためのメンテナンスの際の苦労についてなど、お話を聞かせていただきました。

鶏舎には、平飼いされた多くの鶏がいました。残念ながら、産卵の瞬間には立ち会えませんでしたが、産卵間近の雌鳥の様子を観察し、生まれて間もない卵に触らせていただきました。両手に感じる温みが、「命」を実感させてくれました。

元気に草をついばむヤギたちにも会えました。

お菓子やパン、食肉等の食品の加工場や、野菜の出荷場、自家発電の設備なども、見学させていただきました。農場の仕事の現場を、実際に目の当たりにして、生徒達は、かなり刺激を受けている様子でした。また、土遊野で作られたスコーンを、お土産にいただきました。見学したことを思い返しながら味わいたいと思います。

見学のまとめのために、土遊野の手作りカフェを使わせていただきました。

展望デッキからの素晴らしい見晴らしに目を吸い寄せられながら、地球を循環する命のお話や、森の育成についてのお話をうかがいました。遠くの山の高いところに富山高等支援学校を見つけたときには、「あ!学校だ!」と、生徒達から歓声が上がりました。

生徒達は、各々、土遊野のことや食品加工の仕事のこと、社会人としての生き方や考え方に関することなどについて、橋本さんにたくさん質問し、一つ一つ、丁寧にお答えいただきました。お言葉が胸に響き、真剣な表情で耳を傾ける生徒達は、ペンを持つ手にも力が入っていました。

学校に帰った生徒達は、「土遊野に行けて、よかった!楽しかった!」、「自信のない自分だけど、少し勇気がもてた。」、「来年もまた、土遊野に行きたい。」、「次の機会には、もっともっと、橋本さんと話がしたい。」などと、目を輝かせて話し合っていました。今回、学ばせていただことを、今後の作業学習や学校生活全体に生かしていきたいと思います。橋本さん、貴重な学びの機会を本当にありがとうございました。