薬物乱用防止教室

2月 16 日(火)に、富山県警察本部生活安全部 少年女性安全課少年サポートセンター東部分室の少年警察補導員 山田 春江 氏と 佐々木 貴志 氏を講師としてお迎えし、全学年を対象とした「薬物乱用防止教室」を実施しました。
学年の段階に応じた内容を話していただくために、1・2学年と3学年が2会場に分かれて行いました。「薬物乱用」は、保健体育の保健指導でも取り扱いますが、今回は専門家の方から直接講義をしていただけるということで、生徒達は緊張感をもって参加しました。

「薬物乱用」と言えば、「覚醒剤」「大麻」「MDMA」などの言葉は、多くの生徒達が元々知っている、聞いたことがあると答えていましたが、病気や傷の治療などに使用する医薬品も、用法・用量を守らず、本来の目的以外の使い方をすれば、「薬物乱用」になるということを、教えていただきました。また、乱用される薬物には「依存性」と「耐性」があり、繰り返し使わずにはいられなくなる、繰り返し使ううちに同じ量では効果が弱くなる、という特徴があること、依存性には、一旦治療して治ったようでも、ささいなストレスなどで幻覚や妄想などが再燃する「フラッシュバック」という特徴があることも説明していただきました。

薬物乱用者の脳の様子や幻覚で見えるものといった具体的な画像、誘われ方や断り方の動画視聴など、映像資料を使って分かりやすく説明していただきました。

生徒達は、薬物乱用の重大な違法性とともに、自分の心身だけでなく、社会生活と人間関係も崩壊させてしまう恐ろしさがあることを知り、驚いた様子でした。更に、最近ではSNSでの勧誘が多いことを説明され、自分のSNSの使用状況を思い出して本当に身近に危険が存在している可能性があることを実感した生徒もいました。

また、薬物の使用を誘われたときにはどう断るかの話し合いや、講師の方とのロールプレイを通して、相手が先輩や親しい人であってもきっぱりと断ることの大切さを学びました。

終了後の振り返り学習では、「薬物乱用を防止するために気を付けようと思うこと」として、

  • 友達や先輩に誘われても、強い意志をもって断る。
  • SNSで誘われても、無視したりすぐに大人に相談したりする。
  • うますぎる話には乗らない。
  • 違法薬物を使用しようとする人がいたら、全力で止めようと思う。
  • 自分も持病の薬を飲んでいるので気を付けたい。

などと感想を述べていました。講義のまとめとして、「薬物から自分を守るため」の四つのポイントを教えていただきました。

  1. 薬物に関する正しい知識を身に付ける。
  2. ルールを守る。
  3. 日頃から自分を振り返り、夢や目標をもつ。
  4. 自分を大切にする。

これらは、薬物乱用防止だけでなく、日頃の行動や考え方にも通じるものです。今回教えていただいたことを基に、自分を大切に、人生を大切に過ごすためには薬物とどのように付き合っていけばよいのか、乱用を防ぐためにはどうすればよいのかを日々考え、豊かな生活を送っていってほしいと思います。