農場見学を前に、見学先である有限会社「土遊野」から橋本さんにお越しいただき、“生命のぬくもりに支えられて生きる”ということをテーマに事前学習を行いました。
橋本さんのお話からは、野菜やお米、そして動物たちが育つには多くの手間や工夫があり、すべての命がつながり合っていることを学びました。「食事は生命のぬくもりをいただいていること」「生きていくために大切なのは“ほう・れん・そう”であること」など、心に残る言葉をいただき、生徒たちは生きることや人との関わりについて思いを深めながら、真剣に耳を傾けていました。
また、農場で働く人の思いや、見学の際に注目してほしいポイントについても教えていただき、子どもたちの期待はますます高まりました。今回学んだことを胸に、たくさんの発見をしてきてほしいと思います。
見学当日の様子
12月4日(水)、食品加工班の2・3年生(2年生2名、3年生2名)は、農業に携わる方々の姿や思いに触れ、食を大切に扱う意識を高めることを目的に、有畜複合循環型農業を実践している有限会社「土遊野」を訪ね、農場を見学させていただきました。最初に案内していただいたのは、壮大な段々に広がる棚田です。
美しく整えられたその景観に、生徒たちは思わず感嘆の声を上げていました。自然の力と人の手がつくり出す景色から、農業の奥深さを強く感じ取っていました。
続いて訪れた鶏小屋では、鶏のエサづくりについて詳しく説明していただきました。エサは地元の原料のみを使用した手作りで、栄養価の高い、安心できる卵を産んでもらうための工夫が随所にあることを知りました。
生みたての卵やひよこに触れさせていただき、命の温もりを実感できる貴重な体験となりました。生徒たちは、小さな鼓動と温かさに驚きつつも、そっと優しく撫でていました。
その後、山羊舎にも案内していただきました。おとなしい山羊たちとのふれあいに、生徒たちは緊張しながらも自然と笑顔がこぼれていました。
見学の最後には、橋本さんから農業への思い、循環型の仕組み、食品の安全性について丁寧なお話を伺いました。広がる農場の風景や動物たちのぬくもり、そして橋本さんの温かい言葉に触れ、生徒たちは改めて「食、生命に感謝する気持ち」の大切さを感じていました。
今回の農業体験は、生徒たちにとって多くの学びと気づきに満ちた、とても貴重で充実した時間となりました。








