校外学習(食品加工班)

11 月 22 日(火)、食品加工班の2、3年生3名が、「有限会社土遊野」へ農場見学に行ってきました。

まずは、眼下の水田を見下ろしながら、土遊野の橋本氏より合鴨農法について説明していただきました。

合鴨は、田の草を全部食べ、泳ぎ回って田の土を柔らかくし、十分に空気を含ませてくれると知りました。


里山を巡り、海抜 220 メートルにまで広がる棚田を見学しました。また、ここ数年でサルの被害が増え、畑を移したそうです。50 匹ほどの群れの襲来があると聞き、学校近辺でサルと遭遇する生徒たちにも他人事ではありませんでした。


ふ卵器では、卵からひよこがかえったばかりでした。そっと触った時のふわっとした温かさと柔らかさに、生徒たちは命について考えさせられたようでした。


平飼いの鶏舎には、たくさんの鶏がいました。手渡された卵に残るぬくもりを味わいました。


シフォンケーキやマフィン、食肉等の食品の加工場、野菜の出荷場、自家発電のための水車とソーラーパネルを見学しながら、土遊野の手作りカフェへ移動しました。そこでは、見学のまとめと、質疑応答の時間を取っていただきました。


「無駄なものは何一つない」という循環型有機農業の神髄の言葉、自然の中で作物や家畜を大切に育て、命をいただいて生きる里山の農場の営みが、生徒たちの印象に残った様子で、食品加工の仕事は、自然から命をいただいて行うものであると改めて感じ、考えるきっかけを得ることができました。

今回の貴重な体験を、今後の作業学習や学校生活全体の中でより深めていきたいと思います。

川向こうの山の上に、富山高等支援学校を見つけました。