本校の伝統として受け継がれる味噌造り

今年度も、新村こうじみそ商店より講師をお招きし、食品加工班で味噌造りを行いました。実技指導に加え、発酵食品についての講話もしていただき、食への理解を深める貴重な機会となりました。

講話では、味噌を2~3月の寒い時期に仕込む「寒仕込み」の意味について教えていただきました。寒い時期は雑菌が繁殖しにくく、きれいな水で仕込むことで安定した発酵につながるそうです。また、塩には殺菌作用があり、味噌造りに欠かせない役割があることも学びました。

さらに、麹(こうじ)についても詳しく教えていただきました。麹の酵素が発酵を促し、素材の甘みやうま味を引き出すこと、甘酒は砂糖を一切使わず麹の力だけで甘くなることなどを知り、生徒たちは大きな驚きを感じていました。
また、甘酒をフルーツと一緒にミキサーにかけることでさらに飲みやすくなることも体験し、麹の自然な甘さを生かした味わいに興味深そうな様子が見られました。

味噌造りでは、毎年3年生から2年生へと受け継がれてきた作業を、今年も協力して行いました。3年生が中心となり、道具の準備や配置から取り組みます。大豆は前日から水に浸し、当日は朝7時から約3時間かけて煮ました。その間に塩と米こうじを計量し、煮上がった大豆は水気を切ってチョッパーでつぶします。つぶした大豆、塩、こうじ、煮汁を混ぜ合わせ、手の感触を頼りに硬さを調整しました。

最後に、空気が入ると品質に影響するため、丁寧に空気を抜きながら樽へ詰めました。仕込んだ後は保存する場所や温度が発酵の進み具合に大きく関わることも教えていただき、味噌造りの奥深さを実感しました。今年度は全5回で5樽、完成予定重量150㎏を仕込むことができ、これから10月まで熟成させます。

準備や工程が多く、時間をかけて取り組む作業でしたが、すべての工程を終えた後の生徒たちは達成感と楽しみでいっぱいの様子でした。自分たちが仕込んだ味噌の出来上がりを楽しみにする気持ちが、表情から伝わってきました。